ホーム > ようこそ知事室へ > 議会での提案説明 > 第二百七十五回定例会提出議案知事説明要旨(平成25年9月)

更新日付:2013年11月1日 

第二百七十五回定例会提出議案知事説明要旨(平成25年9月)

 本日ここに、県議会第二百七十五回定例会の開会に当たり、提出議案について御説明申し上げる前に、議長のお許しを得て、台風第十八号による大雨被害の概況等について御報告申し上げます。
 まず、御報告に先立ち、このたびの災害により被災された方々には心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早く安定した生活に戻られるようお祈りいたします。
 さて、今月十六日、愛知県豊橋市付近に上陸した後、北東に進み太平洋に抜けた台風第十八号の影響により、本県では、同日昼過ぎから夜のはじめ頃にかけて、県内各地域で大雨に見舞われました。
 このたびの災害では、住家の浸水や水田の冠水、りんご園地の浸水、河川の護岸崩壊、急傾斜地の崩壊などの被害が発生いたしました。
 また、青森市、弘前市、つがる市、鰺ヶ沢町の四市町において避難指示、十二市町村において避難勧告が出され、多数の方々が公民館などに避難を余儀なくされました。
 この間、県においては、大雨・洪水警報等を直ちに市町村、消防本部等に伝達し、市町村に防災対策に万全を期すよう指示をしたほか、各部局において十分な警戒態勢を敷きつつ、被害状況の把握に努めてきたところです。
 現在もなお、被害状況の全容把握に努めているところであり、今後も市町村や関係団体と連携を密にしながら、迅速かつ適切に対応してまいります。
 次に、上程されました議案の主なるものについて、その概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと思います。
 まず、議案第一号「平成二十五年度青森県一般会計補正予算案」について御説明いたします。
 今回の補正予算は、公共事業及び国庫補助事業等について、国からの割当見込額等に基づき事業費の補正を行うとともに、一般公共事業費の国からの内示状況を踏まえた県費単独事業の追加実施に要する経費、地域医療再生計画に基づく事業の実施及び支援に要する経費等について、所要の予算措置を講ずることといたしたものであります。
 その結果、今回の補正予算額は、歳入歳出とも十一億三千八百四十万円余となり、これと既決予算額とを合計いたしますと、平成二十五年度青森県一般会計の予算規模は、六千九百六十一億九百八十万円余となります。
 以下、計上の主なるものについて御説明申し上げます。
 まず、公共事業関係費について申し上げます。
 一般公共事業費については、国からの割当見込額等に基づき、各事業費についてそれぞれ増減調整のうえ、五十四億六百七十万円余を減額計上いたしましたが、県内企業の受注機会の確保に配慮しつつ、住民生活に密着した道路、河川等の社会基盤の安全確保対策を進めるため、県費単独事業を追加で実施することとし、これに要する経費三十五億円を計上いたしました。
 次に、公共事業関係費以外の計上の主なるものについて、款を追い、御説明申し上げます。
 総務費については
 企画費において、青森・佐井航路維持のため、運航事業者の欠損に対して補助を行っている地元市村への支援に要する経費二千八百三十万円余を計上いたしました。
 また、県民生活費において、消費者被害防止に向けた啓発活動の強化や市町村及び民間団体による消費者問題に関する活動支援等に要する経費四千万円余を計上いたしました。
 民生費については
 児童福祉費において、子ども・子育て支援法に基づき、県が定める子ども・子育て支援事業支援計画に関して意見を聴く等のため、新たに青森県子ども・子育て支援推進会議を設置することとし、同会議の開催に要する経費六十万円余を計上いたしました。
 環境保健費については
 公衆衛生費及び医薬費において、国の平成二十四年度補正予算に係る「地域医療再生計画」に基づく事業の実施及び支援のための基金の造成に要する経費十一億円を計上するとともに、医師不足、短い平均寿命、厳しい自然・地理条件下での医療提供及び高まる在宅医療ニーズへの対応といった本県の特徴的な医療課題の解決に向けた取組みの充実・強化に要する経費四億三千百六十万円余を計上いたしました。
 また、公衆衛生費において、先天性風しん症候群の発生を予防するための風しんワクチンの接種費用等に対する助成に要する経費三千五百十万円余を計上いたしました。
 さらに、環境衛生費において、と畜処理頭数の増加が見込まれる三沢市食肉処理センターにおける検査体制の整備に要する経費三千四百二十万円余を計上いたしました。
 農林水産業費については
 林業費において、未利用間伐材等の有効利用を図るため、木質バイオマス発電事業に係る燃料用チップ工場の整備に対する助成に要する経費四億八百六十万円余を計上いたしました。
 商工費については
 商工費において、売上や取引の減少など、東日本大震災の影響を受けている中小企業者等の販路開拓を促進するため、アドバイザーの設置や首都圏企業とのマッチングによる支援に要する経費六百八十万円余を計上いたしました。
 教育費については
 教育総務費において、県立学校屋内運動場の天井等落下防止対策に要する経費二億四千九百六十万円を計上いたしました。
 また、保健体育費において、去る六月二十四日、公益財団法人青森県体育協会から招致要望のあった第八十回国民体育大会の開催について検討するための調査等に要する経費三百九十万円を計上いたしました。
 以上が歳出予算の概要であります。
 次に、歳入について申し上げます。
 今回の補正予算の主なる財源としては、歳出との関連等において、国庫支出金、繰入金、県債等について、増減額を調整のうえ計上したほか、特別交付税四十七億二千百二十万円余及び普通交付税五億八千三百十万円余を計上いたしました。
 以上が、「平成二十五年度青森県一般会計補正予算案」の概要であります。
 このほか、上程されました議案の主なるものについて御説明申し上げます。
 議案第二号から議案第四号までは、特別会計二件及び企業会計一件の予算補正に係るものであります。
 条例案については、議案第五号から議案第七号までの三件を提案いたしております。
 その主なるものとして、
 議案第五号「青森県附属機関に関する条例の一部を改正する条例案」は、先ほど申し上げました趣旨で、青森県子ども・子育て支援推進会議を設置するとともに、水防法等の改正に伴い青森県水防協議会等の委員の定数を定める等の改正を行うものであります。
 その他の議案は、議案第八号から議案第十八号までの十一件、報告案件は二十四件であります。
 その主なるものとして、
 議案第十四号「青森県公安委員会委員の任命の件」は、青森県公安委員会委員木村八脩氏の任期が来る十月七日をもって満了いたしますので、後任の委員として高畑子氏を任命いたしたく、御同意を得るためのものであります。
 議案第十五号「青森県土地利用審査会委員の任命の件」は、青森県土地利用審査会委員の任期が来る十月二十五日をもって満了いたしますので、後任の委員の任命について御同意を得るためのものであります。
 議案第十六号から議案第十八号までの三件は、平成二十四年度の決算の認定を求めるものであります。また、報告第十七号から報告第二十一号までの五件は、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づき、平成二十四年度の決算に係る健全化判断比率及び資金不足比率について報告するものであり、いずれの比率も早期健全化基準又は経営健全化基準を下回っております。
 以上をもちまして、提出議案の概要について御説明申し上げましたが、議事の進行に伴い、御質問に応じ、本職をはじめ関係者から詳細に御説明申し上げたいと思います。
 なにとぞ、慎重御審議のうえ、原案どおり御議決、御同意並びに御認定を賜りますようお願い申し上げます。
 なお、この機会に議長のお許しを得て、次期青森県基本計画及び青森県行財政改革大綱について申し上げます。
 今後の青森県のめざす姿とその実現に向けた道筋を示す次期青森県基本計画の策定については、昨日、青森県総合計画審議会から答申を受けたところであります。今後、これを基に計画案を取りまとめ、その概要等について、青森県行政に係る基本的な計画の策定等を議会の議決すべきものとして定める条例第四条の規定に基づき、議長に対しまして、立案過程における御報告をすることとしております。
 また、次期青森県基本計画の着実な推進を支えていくための行財政改革大綱の策定については、去る八月二十七日開催の青森県行財政改革推進本部会議において、青森県行財政改革大綱素案を取りまとめたところであります。
 これらにつきましては、議会からの御意見等を踏まえて、策定を進めてまいりたいと考えておりますので、議員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。

過去の議会説明要旨

この記事をシェアする

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする

フォローする

  • facebookでフォローする
  • twitterでフォローする