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更新日付:2024年2月27日 産業イノベーション推進課

県内大学生による青森×台湾コラボ商品開発プロジェクト

 県では、2022(令和4)年度に、若者の新たな発想によるビジネスの創出と将来的に台湾とのビジネス交流にチャレンジする人財の育成を目的として、大学生等を対象とする青森と台湾の双方の強みを組み合わせた新商品の開発を内容としたビジネスプランを募集し、優れたプランについて表彰しました。
(※参考ページ:「青森発!台湾との連携によるビジネスプランコンテスト2022」

 2023(令和5)年度、この最優秀作品について商品化するプロジェクトを実施しました。この開発の経緯について御紹介します。

第1回打合せ(9月8日)

 ビジネスプランコンテスト2022において、最優秀賞を受賞した青森大学の青台BOOM(あおだいぶーむ)チームの提案したのは、プラン名「青森BOOM(あおもりぶーむ)」。
 台湾でポピュラーなパン「炸弾麺包(爆弾パン)」を青森産のリンゴなどを組み合わせて、新たなスイーツとして販売するというプランです。
 今回、商品開発や製造・販売に当たっては、県内各地で複数のショッピングセンターやスーパーを展開している紅屋商事株式会社さんに御協力いただくこととなり、1回目の打合せを行いました。

爆弾パンのイメージ
台湾のパン屋で販売されている爆弾パン
チームのこだわり

本場の台湾では、さまざまな大きさの爆弾パンがあるそうです。
チームからは、握りこぶし大のコンパクトなサイズがよいという意見がありました。

また、スイーツ系だけでなく、可能であれば惣菜パンも作ってほしい!というリクエストがありました。
食べ盛りな若者らしい意見で、斬新な発想!

ビジネスプランコンテスト2022商品開発プロジェクト 第1回打合せ01
(左から)総合経営学部の牧野琢春さん、木村優斗さん。右は指導教員の同学部の沼田郷教授です。
商品開発の壁

 製造等を担当する紅屋商事のSM事業部 ベーカリーバイヤーの黒滝さんからは、
「青森の食材を是非使いたいと思う。」
「ラグビーボールのような楕円形にはできると思うが、インターネットで確認できる本場の爆弾パンのような形そっくりに作るのはなかなか難しい。」
というコメントでした。
 一番の課題は、独特な凹凸のある形のようです。

ビジネスプランコンテスト2022商品開発プロジェクト 第1回打合せ02
今回、チームリーダーの長谷川拓海さんは、オンラインでの参加でした。
実際にパンを製造する事業者さんとの具体的な打合せに熱が入ります。
次回打合せに向けて

 次回の打合せでは、今回出たさまざまな意見を参考に、紅屋商事さんがいくつか試作品を作ってきてくれることとなりました。
 紅屋商事さんでは、試作品開発のための素材選別から試作品開発まで
 青台BOOMチームでは、商品に貼付するシールのデザインと商品名
という宿題がそれぞれ出ました。

ビジネスプランコンテスト2022商品開発プロジェクト 第1回打合せ03
いろいろなアイディアが出ましたがひととおり試作品を作ってくれるの!?とびっくりです。
初回打合せを終えてチームの意気込み

初回の打合せを終えて、チームの皆さんからこのプロジェクトに対する意気込みを聴きました。

長谷川さん
:爆弾パンが青森の新しい象徴になれるように全力で取り組みます。

牧野さん
:爆弾パンは台湾の食べ物ということもあり、手探り状態で開発することになると思いますが、全力で取り組んでいきます。

木村さん
:これまでの経験を活かして、最高に美味しいパンを作り、PRできるよう最善を尽くします!


★顔合わせからすっかり打ち解けて活発な意見が出た第1回打合せでした。
 次回はいよいよ試作品が登場!おたのしみに!

第2回打合せ(10月12日)

 今回の打合せでは、第1回打合せで提案のあったレシピの試食を行いました。
 台湾の爆弾パンの形にするには型が必要となるのですが、その型の取り寄せに時間を要しているため、今回は手作業で似た形にしていただき、4種類の試作品となりました。

試作品の試食
第2回打合せ 試作品披露
紅屋商事さんが試作品を4種類も作ってきてくれました!チームの皆さんも(スタッフも)テンションが上がった瞬間です。
第2回打合せ 試作品
試作したパン 4種類

コンテストで受賞したベーシックな爆弾パン(レーズンが入ったもの)をベースに県産りんごを加えたパン(写真一番左)を試食したチーム員からは以下のようなコメントが寄せられました。

・ざくざくした表面の食感がいい。
・カスタードクリームのミルキーな味わいがスイーツっぽく、美味しい。
・リンゴの量が、端っこまでもう少し詰まっているとうれしい。

第2回打合せ 試食01
まずは受賞プランのりんご×レーズン。思った以上のクオリティでびっくり。
第2回打合せ 試食02
惣菜パンとしてひねりをきかせたものも。
第2回打合せ 試食03
よく味わって、イメージどおりか、足りないものはないか、検討します。
シールのデザインについて

 この日は、学生から何案かデザインの提案がありました。

【紅屋商事・黒滝さん】
・爆弾パンがモチーフだが、爆弾のイラストで戦争をイメージするようなデザインは避けてほしい。
・青森大学のゆるキャラ「あおりん」はかわいいので使うのはいいと思う。

【青森大学・中嶋さん】
・系列の幼稚園・保育園の子ども達に、私たちチーム員の似顔絵を描いてデザインにするのはどうでしょう?

【紅屋商事・黒滝さん】
・それはすごくいいですね!あおりん含めて、かわいらしい感じにするのがいいと思います。

第2回打合せ アイディア出しの様子
(左から)青森大学2年生の木村優斗さん、中嶋友香さん

★今回のディスカッションを踏まえて、青森大学らしさを出しながらかわいらしいテイストにまとめる方向になりそうです。

商品名について

さまざまな提案が出て、ポップでかわいいテイストの名称になりそうです。
かわいいパッケージとあわせて、今後どんなデザインになるのか楽しみです。

第2回打合せ アイディア出しの様子02
チーム員のアイディアが、ディスカッションによりブラッシュアップされていきます。
(写真中央は今回から参加した同じく2年生の今村夏樹さん)
第2回打合せを終えて

 今回は、実際にパンが出来上がり、味も確認することができて、イメージが膨らんだようです。
 次回はいよいよ爆弾パンの形に近い型で試作!しかし、これもまた、ビジネスにするには型で製作するのがよいのか検討していく必要があり、まだまだ課題があります。

 また、デザインについては、商品ポップのデザインなどもチームへの宿題となりました。

第3回打合せ(11月29日)

 今回は、台湾現地で入手した爆弾パンを実食し、前回の打合せを踏まえて方向性を検討しました。

試作品の試食
爆弾パン
こちらは現地のパン。中にココナッツクリーム、表面に見えるのは黒ごま。
第2回打合せ 試作品
試作しているパンは、現地のパンに比較してやや小ぶりなサイズ。食べやすさを重視し、試作パンのサイズで決定しました。

第2回打合せ 試食01
食感、味わいなど、チームで感想を言い合い、数種類の中から美味しいと思う組み合わせを決めていきます。
包材等デザインについて
包材に関する打合せ

今回は、サンプルやカタログを業者さんに持参いただき、ラッピングについても検討しました。
また、併せて商品ポップ、デザインなども打合せし、次回は完成品に近づけていくこととなりました。


★いよいよ次はほぼ完成品に!
 また、テストマーケティングも2月に青森市内で行う方向で計画中です。
 乞う御期待!

第4回打合せ(1月18日)

 今回は、完成した試作品の確認と、シール等のデザイン、テスト販売の実施方法について打合せを行いました。

試作品の試食
爆弾パン
こちらは、県産りんご×レーズン×カスタード味。
第2回打合せ 試作品
パンの味のバリエーションは、
(1)県産りんご×レーズン×カスタード(中央)
(2)県産りんご×カシス×ブルーベリー(右)
(3)県産ガーリック×クリームチーズ×バジル(左)
の3種類。
ラベルシールは、 「BOMEE(ボミー)」 という商品名になります。
第4回打合せ 試食01
試行錯誤を重ねてできた今回のパンは、想像以上に完成度の高いもの!学生達からのコメントを紹介します。
〈学生達のコメント〉
〇(1)は、バター感がよりプラスされてさらに美味しくなった。
〇(2)は、カシスやブルーベリーなどの果実が前回より追加され、酸味があることで食べ飽きない。ザクザクしたパンの表面との組み合わせがおもしろい。
〇(3)は、バジルの風味によってピザのような香り高い商品になった。とてもおいしい。これも食感がいい。

シールデザインについて
ラベルシール
青森大学で、系列のこども園「青森山田こども園」の園児に、チームメンバーの似顔絵を描いてもらいました。
商品ごとにランダムでラベルを変えるという遊び心です。
商品名は「BOMEE(ボミー)」に変更するなど、もう少しブラッシュアップする予定です。

「青森山田こども園」との取組は青森大学のHPで紹介されています(HPはこちら)

テスト販売について
当日は、学生達が試食の提供とアンケート調査を行うことになりました。
お客様に、小さくカットした試食品を食べていただき、アンケートで食べた感想を答えていただきます。
その反応で、また更に工夫できるところは改善し、よりよい商品づくりに生かしていければと思っています。
お近くの方はぜひお越しください!

テスト販売

青森大学、紅屋商事株式会社の皆様の御協力により、たくさんのお客様にお買い求めいただきました。
ありがとうございました!!
(この成果は、「台湾の強みを活用した新ビジネス創出フォーラム」で報告します。)

実施概要


商品名:BOMEE(ボミー)

(味のバリエーション)
(1)県産りんご×レーズン×カスタード
(2)県産りんご×カシス×ブルーベリー
(3)県産ガーリック×クリームチーズ×バジル
[販売日時・場所]
2月10日(土)9時~ カブセンター大野店(青森市大野字前田73番地6)  ※終了しました
2月17日(土)9時~ カブセンター西青森店(青森市石江字三好130番1) ※終了しました
2月24日(土)11時~ カブセンター大野店(青森市大野字前田73番地6) ※終了しました

※24日(追加販売)では販売のみ(試食・アンケート調査なし)。

ラッピングされたBOMEE
3つの味が楽しめるBOMEE
事前告知(テレビ広報)

令和6年2月3日(土)9時30分~9時35分 ABA青森朝日放送「メッセージ」で、学生チームが取り組んだこの商品について紹介されました。(青森大学のHP

ABAメッセージ撮影02
大学構内での打合せの様子を撮影
ABAメッセージ撮影01
新商品開発も大詰め!いよいよテスト販売に向けての意気込みを語ってもらいました
テスト販売のようす

2日間のテスト販売で、青森大学の学生が試食していただいた方を対象にアンケート調査を実施しました。この結果も含めた成果報告は、3月8日に開催する「台湾の強みを活用した新ビジネス創出フォーラム」で行います。

カブセンター大野店01
カブセンター大野店の1回目の販売の陳列の様子。メンバーの似顔絵入りの包装もかわいらしく、目を引きます。
カブセンター大野店02
青森大学の学生がお客様に商品を紹介している様子
カブセンター大野店03
大学ののぼりも設置して、チームメンバーが商品PRとアンケート調査を行いました!
カブセンター西青森店01
カブセンター西青森店では、ベーカリーコーナーの一角をお借りして実施しました。
カブセンター西青森店02
こちらでは、リーダーの長谷川さんが店内放送にもチャレンジしました
カブセンター西青森店03
頑張った甲斐があってたくさんのパンが売れ、アンケートも100件以上回収できました。

5 問い合わせ先

青森県商工労働部 新産業創造課 ものづくり技術振興グループ 猪股
電 話 017-734-9379
メール sozoka@pref.aomori.lg.jp

この記事についてのお問い合わせ

【現在作業中】R5の問い合わせ先です
新産業創造課 ものづくり技術振興グループ
電話:017-734-9379  FAX:017-734-8115

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